ブランディングって?

query_builder 2024/11/28
ブログ

「ブランディング」という言葉を耳にする機会が増えてきたように思います。企業を対象にしたブランディングの場合が多いのですが、「ブランディング」とは何なのでしょうか?

企業のコンサルティングをしているとクライアントからCI=ブランディングなのでは?とよく聞かれました。今でもそうです。ではCI(コーポレートアイデンティティ)とは何なのでしょう?

CIとは、企業自らがその存在価値を整理して、内外にイメージ・メッセージを発信する戦略のことです。その作業の一環には、企業ロゴやシンボルマークの見直しなどに見られる視覚戦略、社員の一体感の創出などの意識戦略があると考えられています。

ただ実際に目に見える部分であるロゴマークの見直しが目立ってしまい、意識戦略といった内向きな作業の重要性については、ほぼ理解されていないのだと感じています。デザイン作業のみでCI作業が終わっている場合があるような気がしています。デザイナーやアートディレクターなどでも視覚的な部分の仕事で終わってしまっていることが多いのではないでしょうか?ここまででもかなりの労力です。ただ、なぜどのような意味を持たせてロゴマークをこのようにしたのか、だからこうしていこうという議題を社内に投げかけていくという、大切な作業が少しおざなりになっていると思っています。

 ではブランディングとは?

CI+未来へ。これは、私がクライアント企業に対してお話する私の考えですが、上記のCI作業に、さらに未来を見据えた企業サービスや商品のあり方、見せ方、自分たちや自分たちが生み出す商品やサービスが将来どうありたいか、どうあるべきかを世の中に表明する作業であると考えています。そのために人+企業パワー(サービスや商品など)+企業という器+それを取り巻く環境などを企業自らオリジナルデザインする作業を通して行う未来(10年後か30年後か・・・)への決意表明であるべきなのです。

ブランディング作業はここからここまでといったはっきりした線引はありません。

とにかくやるべきことは膨大です。

作業順も考えるべき大切な要素です。ブランディング作業をコンサルタントを迎えて、さぁ始めよう!と言っても、何から始めるのか、何と何を同時に作業するのかなど、企業規模やこれまでの軌跡などで全く変わってきます。

 ブランディングという言葉だけが先走っていて、実際どういう意味なのかがわかっていないで始めることは、とても危険だと思います。

 放牧された家畜のおしりに焼印を押すなどして、他家との違いを主張することから始まったと言われるブランド。その焼印のみならず、敷地の形状や柵の高さ、草の種類、10年後の家畜の頭数、そのための敷地の移動などまで考えることが、今の企業に、今まで以上に求められているのではないでしょうか。

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